コンタクトを意識する理由
アロマテラピーは、アロマ(芳香)とテラピー(治療・療法)を連結した造語です。
実験中に大やけどをしたフランスの調香師、Gが、手近にあったラベンダーの精油をつけたところすっかり完治しました。
感銘した彼は古代から伝わるハーブ療法の研究を進め、1927年、アロマテラピーと名づけ書物で紹介したのです。
アロマテラピーは、100%天然の植物性精油を使用して心身の不調を治療するものと定義され、フランスやイギリスでは通常、医師の処方によって使用されています。
これに対しアロマコロジーは、アロマ(芳香)とサイコロジー(心理学)を連結した造語です。
これは香水や化粧品の香りが、知らず知らずのうちに心身にポジティブな影響を与える効果をいいます。
現在では、脳医学の進歩により、このことが科学的に解明され始めています。
アロマテラピーとアロマコロジーを総称して、一般的に「アロマ効果」と呼びます。
心地よいにおいは気分を落ち着かせ、明るい気持ちにさせます。
反対に、不快なにおいをかぐとイライラし気分もふさぎます。
なぜにおいが人の心に影響を与えるのでしょうか。
これは、においと脳の関係を知ればよくわかります。
私たちには五感があります。
このうち嘆覚を除く感覚、つまり視覚、聴覚、触覚、味覚の4つの情報は、感知して電気信号に変換されると、まず大脳の表面にある「大脳皮質」、いわゆる「新皮質」に行きます。
新皮質は人間が進化する過程で発達した脳で、本能をコントロールし、理性を司る部分です。
そこには神経細胞がぎっしりと集まっていて、ここで記憶と照合され、「これはピンクのバラの花だ」とか「彼の好きなあの曲だ」などと認識します。
この情報は次に、大脳辺縁系=古皮質に伝えられます。
大脳辺縁系は「動物の脳」とも呼ばれ、喜びや悲しみ、怒りや恐れ、好き嫌いや快・不快といった動物的な情動を起こす脳です。
Cでは、「きれいな花だ」とか「ロマンチックなメロディーだ」といった感情がつけ加えられるのです。
ところが、嗅覚だけは、大脳皮質を経由しないで直接、大脳辺縁系に伝えられます。
つまり理性や記憶のフィルターを通らず、ダイレクトに感情を動かすのです。
それだけ唄覚は、本能的、動物的感覚というわけです。
たとえば、道を歩いているときに、突然おいしそうなにおいが漂ってきたら、思わず口の中に唾液が溜まりますね。
お腹が鳴るかもしれません。
実はうなぎを焼くにおいだったと、その後でわかります。
これは、うなぎと認知する前においしそうだ、食べたくなったということなのです。
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